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犠牲者26人「忘れない」と花束、突然の別れに今も消えぬ悲しみ…北新地クリニック放火から2年 - 読売新聞オンライン

 大阪・北新地の心療内科クリニックが放火され、院長や患者ら男女26人が犠牲になった放火殺人事件は17日、発生から2年となった。大阪市北区の現場のビル前には花束が供えられ、遺族や元患者らは静かに手を合わせて犠牲者を悼んだ。

 院長の西沢弘太郎さん(当時49歳)の妹伸子さん(46)はこの日の朝、現場でお経を読み上げた。兄のように悩む人に寄り添うため、6月から寺に通って僧侶になる修行を始めていた。

 兄は夜間も患者の悩みに向き合い、復職を支援する「リワークプログラム」に力を注いでいた。伸子さんは事件後、兄の熱意を知り、心のケアについて学びながら、元患者らが集まるオンライン交流会に参加。元患者らの悩みに耳を傾ける活動を始めた。

 伸子さんは現場を訪れた後、兄の墓前で「自分にやれることをやってきたよ」と報告。「兄もきっとほほえんで、うなずいてくれていると思う」と話した。

 クリニックに通院していた友人を失った大阪府門真市の作業療法士の男性(40)はこの日、事件後に初めて現場を訪れた。

 友人とは約5年前に通っていた専門学校で知り合った。同じ医療従事者としてリハビリ関係の仕事をしており、親しくなったという。突然の別れを受け入れられず、事件後もLINEで「最近はどうですか」などと送り続けたという。

 男性はビルの前で「逃げるのも難しかっただろう」と思いをはせ、ペットボトルの水を供えた。

 交際中だった患者の女性(当時31歳)を失った大阪府吹田市の会社員男性(29)は「頑張り屋で優しかった彼女のことは忘れない」と話した。

 府警は2022年3月、事件後に死亡した谷本盛雄容疑者(当時61歳)を殺人などの容疑で書類送検し、大阪地検が不起訴にした。

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