襲撃された邦人５人、日系企業の駐在員で車列を組んでの通勤中…パキスタン - 読売新聞オンライン

　パキスタン南部カラチで１９日午前７時（日本時間同１１時）頃、日本人男性５人が乗った車両が襲撃され、このうち１人がガラスの破片で足に軽傷を負った。在カラチ日本総領事館が明らかにした。地元警察によると、当局は襲撃犯２人のうち１人を射殺した。

　同総領事館によると、５人はカラチに拠点を置く日系企業の駐在員で、自宅から郊外の輸出加工地区にある工場へ車列を組んで通勤中だった。負傷した１人は病院で手当てを受けた。

　ロイター通信によると、襲撃犯２人はオートバイに乗っており、このうち１人は体に爆弾を巻きつけていた。もう１人が銃撃を始めたといい、警備員などパキスタン人３人が負傷した。犯行声明は出ていないという。警察は本紙に対し、自爆テロとの見方を示した。

　パキスタンでは近年、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の関連事業に関わる中国人を反政府武装勢力が攻撃する事件が相次いでいる。現地では今回、襲撃された５人が中国人と間違われたのではないかとの見方がある。（ニューデリー支局　浅野友美）

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