
【ワシントン=海谷道隆】新型コロナウイルスに感染して入院中のトランプ米大統領(74)は3日夜(日本時間4日朝)、動画をツイッターに投稿し、「体調は良くなってきているが、今後、数日間が本当の試練になる」と述べた。快方に向かっているが、容体急変の可能性を含めて数日間は予断を許さないとの認識を示したものだ。健康状態が一時悪化し、政権内で懸念が広がっていたことも判明した。
トランプ氏は動画で「ここに来た時は、あまり体調が良くなかった」と認めた。その上で「間もなく戻れるだろう。(大統領選の)選挙活動を仕上げるのを楽しみにしている」と語り、早期の退院に意欲を示した。
トランプ氏の主治医は3日夜の声明で「大統領はかなり回復し、体調は引き続き良好だ」とし、発熱はなく酸素吸入も行っていないと説明した。トランプ氏は3日午後の大半を、執務をこなして過ごしたという。抗ウイルス薬「レムデシビル」の投与は続けた。
主治医らは3日午前の記者会見で、せきや鼻づまり、
一方、完全に楽観視できる状況には至っていないとみられる。マーク・メドウズ大統領首席補佐官は3日昼頃、AP通信などの米メディアに対し、大統領の健康状態を示す複数の数値が「過去24時間、とても憂慮すべきものだった」と語った。「今後48時間が極めて重要だ。まだ完全回復に向けた明確な軌道には乗っていない」とも述べた。
トランプ米大統領が3日、ツイッターに投稿した動画で述べた発言の要旨は次の通り。
私がここ(ウォルター・リード軍医療センター)に来た時はあまり体調が良くなかったが、今はだいぶ良くなっている。私は(ホワイトハウスに)戻らなければならない。米国を再び偉大にするという仕事を完了させなければならないからだ。間もなく戻れるだろう。
(大統領選の)選挙活動を仕上げることを楽しみにしている。(私に起きたことは)世界中で無数の人々に起きていることだ。私はそうした人々のために戦っている。我々はこのウイルスに打ち勝つ。
私が現在、施されている治療法や、間もなく利用可能になる他の治療法について率直に言えば、奇跡のようだ。神から与えられた奇跡が起きているようだ。
今後数日間が本当の試練になるだろう。すべての支援にとても感謝している。同情の言葉を寄せてくれた世界の指導者にも感謝したい。
私はホワイトハウスに閉じこもりたくなかった。米国は世界で最も偉大で強力な国だ。指導者として、問題に立ち向かわなければならない。大統領夫人もとても体調が良い。我々は、とても良い結果になると思う。繰り返すが、これからの数日で確かになるだろう。
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