2020年03月24日12時01分
２０２０年東京五輪の横断幕が掲げられた福島県庁本庁舎＝２４日午前、福島市
２６日開始予定の２０２０年東京五輪聖火リレーで、ランナーがトーチを掲げて走る本来の姿が見られないことになった。新型コロナウイルス感染拡大の影響と、大会の延期検討が決まったことで、火を格納したランタンを車で運ぶ方式に変更される見通し。「残念」「仕方ない」。出発地として準備を重ねてきた福島県内の自治体関係者に衝撃が広がった。
福島県オリンピック・パラリンピック推進室の職員らは２３日夜、テレビのニュースで組織委の方針を知って対応に追われた。２４日朝の時点で組織委から連絡はなかったというが、担当者は「あまりの激変にてんやわんや。もう一度、ランナーが走る聖火リレーをできるだろうか」と困惑する。
「復興五輪」の理念のもと、東日本大震災と東京電力福島第１原発事故の被災地を中心に回ることから、地元の現状を知らせる絶好の機会だった。今月に避難指示が初めて一部で解除された双葉町の幹部は「事実だとすれば大変残念」。伝統行事「相馬野馬追」の騎馬武者が聖火を先導する予定だった南相馬市の担当者は「感染拡大の状況を考えたら仕方ない」と言葉少なに語った。
式典での演奏など企画されていた催しも、軒並み中止に追い込まれた。２年以上にわたり準備に携わってきた県幹部は「判断が遅く、現場は大変だ。先が見えない中、職員のモチベーション低下が心配」。疲れ切った様子で話した。 
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March 24, 2020 at 10:05AM
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「残念」「仕方ない」 東京五輪聖火リレー出発地に衝撃―福島 - 時事通信ニュース
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